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旅と徒然なる日々

犯罪は場所が作る?

001 先日、ある講演会に行ってきました。



地域の安全を考えるという講演で、テレビなんかにも良く出演されている、犯罪社会学の権威である小宮信夫先生のお話でした。



犯罪は、もちろん犯罪を犯す人がいるから起こるわけですが、実は犯罪と言うのは場所が起こすというのが先生の理論です。



最近は「捕まりたい。死刑になりたい。」というとんでもない輩もいますが、大抵の犯罪者は「捕まりたくない。見つかりたくない。」と思っているものです。だから、犯罪を起こす場所を選ぶのです。



よく言う「死角になる場所」っていうのは怖いのは誰でも知っています。たとえば、高架下のトンネルとか、夜の雑木林なんて言うのは普通近寄りませんよね。



だから、当たり前のように危険を感じられる特別な場所じゃなくて、普通にいる場所や、平然と歩いている道に意外と危険が潜んでいると言うのです。



たとえば、閑静な住宅街。 一見安全そうですが、高い塀や駐車場に阻まれて家と道路が隔絶されていると、そこはもう怖いトンネルと同じ状況になるんだそうです。



木に囲まれた公園も、昼間でも視界が遮られてちょっと先で何が起こっているかわかりません。



じゃあ、ものすごく見通しのよい田んぼの真ん中は? 見通しが良くても誰からも見られませんよね。



ようするに「入りやすくて見えにくい場所」 そこで犯罪が起こるということです。



誰でもが普通に簡単に入れるけど、見えにくい場所。 



そういう目で見ると、一見安全そうに見えるわが町でも特に子供にとって危険だなと思う場所がたくさんあるんですよね。



丘陵地を造成してできた住宅地のため、地下車庫があって高いところに建つ家も多いし、石垣でお城の塀のようになっている場所、マンションが立ち並んでいるけど意外と人目はないところ。



そう場所を知ってるかどうか、警戒しているかどうかで、犯罪を未然に防ぐことができるそうです。



先生がおもしろいたとえ話をしてくれました。



いまから、この部屋で皆さんが試験を受けるとします。



監督官は私一人です。私は前に座って見張っています。絶対にカンニングしないでくださいね。



でも、絶対にカンニングしてやると思っている人は、私がちょっと横向いてる瞬間や、ぼーっとしてる隙を狙ってカンニングできちゃいますよね。



じゃあ、私は後に行きます。



後ろから見張っていますよ。カンニングはしないでくださいね。後ろを振り向いた時点でカンニングとみなしますよ。いいですか?



そうするとどうでしょう? みなさん、絶対にカンニングできなくなっちゃうんですね。



そうなったら、私がそーっと後ろのドアから出て行っても大丈夫なんです。



見張っていなくても、見られてると思わせる心理を作るわけですね。



街の安全もそうなんです。 実際に見てなくてもいいんです。見てるよーというプレッシャーを犯罪者に与えることができれば、犯罪は起きなくなるんです。



うーん、なるほど。私はうなってしまいました。



子供や地域の安全を守るために私ができることを考えさせる興味深い講演会でした。



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