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中学受験奮闘記④ 2月3日
2012-02-23 (Thu)
呆然としながら起きてきたティガー。
「そういえば、全部落ちたんだったな…」
「今日は憧れの中学じゃなくて、F中学を受けるんだったな…」
朝からティガーの目は死んだ魚のようです。
しかも、泣きすぎで目がパンパン。
さらに、昨夜マリリンに殴られた頬は真っ赤、まぶたも腫れ上がりとんでもない顔です。
(マリリンのパンチがあともうちょっと目のほうにずれていた受験できなかったかもっていうくらい腫れてました…。)
今日受験するF中学は家から近いので車で行ったのですが、車の中でもずっと溜息。
学校に着いても一言もしゃべらず、下を向いてさっさと会場に入ってしまいました。
その様子を見て
「今日も難しいかも…。」
と思いながらも
「今日は絶対に合格してほしい」
と祈るような気持ちでいました。
この日の午後には1日に受けた第一志望校の合格発表が、今時珍しい学校掲示板で張り出しです。
夫がティガーのお迎えすることにして、私が合格発表を見に行きました。
C中学には昨夜ティガーを励ましてくれた先生も来ていました。
「ティガー、今朝はどうでしたか?」
「……ずっと溜息ついてました…。」 そういうのがやっとでした。
「大丈夫、そうはいっても、絶対にティガーは頑張ってきますから!!」
とここでも先生に励まされ…。
いよいよ、ずっとずっと憧れて頑張ってきたC中学の合格発表です。
でも、やっぱりここにもティガーの番号はありませんでした。
何回も何回も確認したけど、ティガーの番号は見つけることはできませんでした。
その場にいた先生には
「ありませんでした…。」
と一言挨拶して、さっさとその場を去りました。
するとそこにF中学の受験を終えたティガーから電話がありました。
「どうだった?」
「なかったよ。」
「ふーん…。 今日は頑張りました。できたと思います。」
ほんの十数秒の会話でした。
後から聞いたのですが、この時イトーヨーカ堂の駐車場で電話して、車の中でずっと泣いていたそうです。
家に帰ると、ティガーがぼんやりしながら机に向かっていました。
まだ一つも合格がないティガー、翌日4日も受験は続きます。
親としては2日の午前中に受けたD中学をリベンジしてほしかったのですが、ティガーはどうしてもG中学を受けたいといいます。
話し合った結果、もし、今日受験したF中学が残念な結果ならもう一度D中学、F中学が合格だったらG中学を受けようと決めました。
今日受けたF中学は即日夜7時ネット発表です。
夜7時までは気持ちも落ち着かず、翌日受験する予定のD中学やF中学の過去問をパラパラ見ていました。
夕方5時頃、電話がありました。
ティガーが電話に出て
「はい…。 はい。 はい。 はい。 はい。 わかりました。」
淡々と返事をして、電話を切って、ぼんやりしています。
塾の先生から励まし電話かな?
なんにも言わないし、まあいいや。
とほっといたのですが、どうも気になるから
「誰から? 塾の先生?」
って聞いてみたら
ぼそっと
「(今日受験した)F中学から…。 なんかね、特待合格って言ってたよ。」
はぁ???????
特待合格って??????
「ちょっと、待ってティガー。特待って電話かかってきたの? F中学から???」
「うん」
「なんで電話代わらないのよ~~~~~。」
「いたずらかもしれないし、どっきりかもしれないから、お母さん学校に電話して確認するからちょっと待って。」
私はパニックになりながらF中学に電話しました。
「受験番号××番のティガーですけど、先ほど電話かかってきて特待合格とか言ってるんですけど、これは一体どういうことでしょうか?」 (実際にはもっと丁寧に言いましたけどね)
すると、
「ティガー君ですね。 先ほどご本人にはお伝えしましたが、大変優秀な成績でしたので特待生合格といたしました。」
「あっあっありがとうございますぅっ!!!」
もう声にならない声でお礼を言って、電話を切って、ティガーと泣きながら抱き合って初めて勝ち取った合格、しかも特待生合格の歓びを爆発させました。
(でもさ、こんな重要なこと、子供だけに伝えて電話切る?
ちゃんと親に代わってよねって思いませんか?)
私、ものすごく涙もろいんですけど、不合格のときは親は泣いてはいけないというか泣いてる場合じゃないというか、なんとか励ましてなんとか次の試験に気持ちを持っていかなくちゃとかいろいろ考えて全く泣かなかったんですけど、この合格の電話は本当に本当に嬉しくて、涙が止まりませんでした。
昨夜
「こんなつらい思いするなら中学受験なんかしなきゃよかった」
と叫んでいたティガーが
「今まで頑張ってきてよかった。努力がやっと報われたよ。 本当によかった。」
「こんなに合格って嬉しいんだね。中学受験してよかった。」
とつぶやいていたのを聞いたときに、またまた泣けてしまいました。
ティガーはすぐに塾に電話して、
「F中学受かりました! しかも特待です!! お母さん泣いてます。」
って誇らしげに話し、電話口では先生が涙声で喜んでくれて、ずっと応援してくれた先生ともやっと合格の歓びを分かち合うことができました。
「昨日のお姉さんのパンチが効いたのかもね。ティガー、もう一方のほっぺも殴ってもらえ。」
と笑いながら先生と話す姿は幸せそうでした。
F中学は合格したものの、やっぱりどうしても翌日のG中学を受験したいというティガー。
「きっといい波が来てるから明日は行けると思う。」
とノリノリで4日の受験にむかいました。
「そういえば、全部落ちたんだったな…」
「今日は憧れの中学じゃなくて、F中学を受けるんだったな…」
朝からティガーの目は死んだ魚のようです。
しかも、泣きすぎで目がパンパン。
さらに、昨夜マリリンに殴られた頬は真っ赤、まぶたも腫れ上がりとんでもない顔です。
(マリリンのパンチがあともうちょっと目のほうにずれていた受験できなかったかもっていうくらい腫れてました…。)
今日受験するF中学は家から近いので車で行ったのですが、車の中でもずっと溜息。
学校に着いても一言もしゃべらず、下を向いてさっさと会場に入ってしまいました。
その様子を見て
「今日も難しいかも…。」
と思いながらも
「今日は絶対に合格してほしい」
と祈るような気持ちでいました。
この日の午後には1日に受けた第一志望校の合格発表が、今時珍しい学校掲示板で張り出しです。
夫がティガーのお迎えすることにして、私が合格発表を見に行きました。
C中学には昨夜ティガーを励ましてくれた先生も来ていました。
「ティガー、今朝はどうでしたか?」
「……ずっと溜息ついてました…。」 そういうのがやっとでした。
「大丈夫、そうはいっても、絶対にティガーは頑張ってきますから!!」
とここでも先生に励まされ…。
いよいよ、ずっとずっと憧れて頑張ってきたC中学の合格発表です。
でも、やっぱりここにもティガーの番号はありませんでした。
何回も何回も確認したけど、ティガーの番号は見つけることはできませんでした。
その場にいた先生には
「ありませんでした…。」
と一言挨拶して、さっさとその場を去りました。
するとそこにF中学の受験を終えたティガーから電話がありました。
「どうだった?」
「なかったよ。」
「ふーん…。 今日は頑張りました。できたと思います。」
ほんの十数秒の会話でした。
後から聞いたのですが、この時イトーヨーカ堂の駐車場で電話して、車の中でずっと泣いていたそうです。
家に帰ると、ティガーがぼんやりしながら机に向かっていました。
まだ一つも合格がないティガー、翌日4日も受験は続きます。
親としては2日の午前中に受けたD中学をリベンジしてほしかったのですが、ティガーはどうしてもG中学を受けたいといいます。
話し合った結果、もし、今日受験したF中学が残念な結果ならもう一度D中学、F中学が合格だったらG中学を受けようと決めました。
今日受けたF中学は即日夜7時ネット発表です。
夜7時までは気持ちも落ち着かず、翌日受験する予定のD中学やF中学の過去問をパラパラ見ていました。
夕方5時頃、電話がありました。
ティガーが電話に出て
「はい…。 はい。 はい。 はい。 はい。 わかりました。」
淡々と返事をして、電話を切って、ぼんやりしています。
塾の先生から励まし電話かな?
なんにも言わないし、まあいいや。
とほっといたのですが、どうも気になるから
「誰から? 塾の先生?」
って聞いてみたら
ぼそっと
「(今日受験した)F中学から…。 なんかね、特待合格って言ってたよ。」
はぁ???????
特待合格って??????
「ちょっと、待ってティガー。特待って電話かかってきたの? F中学から???」
「うん」
「なんで電話代わらないのよ~~~~~。」
「いたずらかもしれないし、どっきりかもしれないから、お母さん学校に電話して確認するからちょっと待って。」
私はパニックになりながらF中学に電話しました。
「受験番号××番のティガーですけど、先ほど電話かかってきて特待合格とか言ってるんですけど、これは一体どういうことでしょうか?」 (実際にはもっと丁寧に言いましたけどね)
すると、
「ティガー君ですね。 先ほどご本人にはお伝えしましたが、大変優秀な成績でしたので特待生合格といたしました。」
「あっあっありがとうございますぅっ!!!」
もう声にならない声でお礼を言って、電話を切って、ティガーと泣きながら抱き合って初めて勝ち取った合格、しかも特待生合格の歓びを爆発させました。
(でもさ、こんな重要なこと、子供だけに伝えて電話切る?
ちゃんと親に代わってよねって思いませんか?)
私、ものすごく涙もろいんですけど、不合格のときは親は泣いてはいけないというか泣いてる場合じゃないというか、なんとか励ましてなんとか次の試験に気持ちを持っていかなくちゃとかいろいろ考えて全く泣かなかったんですけど、この合格の電話は本当に本当に嬉しくて、涙が止まりませんでした。
昨夜
「こんなつらい思いするなら中学受験なんかしなきゃよかった」
と叫んでいたティガーが
「今まで頑張ってきてよかった。努力がやっと報われたよ。 本当によかった。」
「こんなに合格って嬉しいんだね。中学受験してよかった。」
とつぶやいていたのを聞いたときに、またまた泣けてしまいました。
ティガーはすぐに塾に電話して、
「F中学受かりました! しかも特待です!! お母さん泣いてます。」
って誇らしげに話し、電話口では先生が涙声で喜んでくれて、ずっと応援してくれた先生ともやっと合格の歓びを分かち合うことができました。
「昨日のお姉さんのパンチが効いたのかもね。ティガー、もう一方のほっぺも殴ってもらえ。」
と笑いながら先生と話す姿は幸せそうでした。
F中学は合格したものの、やっぱりどうしても翌日のG中学を受験したいというティガー。
「きっといい波が来てるから明日は行けると思う。」
とノリノリで4日の受験にむかいました。
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☆Cocoさんへ * by えびふらい
☆Cocoさんへ
温かいコメントありがとうございます。
長く苦しい受験を戦い抜いて大きく成長した息子を褒めてあげたいです。
今は彼にとっては受験の合否が人生のすべてなんでしょうけれども
そんなのは長い人生の中のほんの些細なことなんですよね。
それがわかるのはきっともっと先。
合格いただいた学校に堂々と胸張って行って頑張ってもらいたいです。
温かいコメントありがとうございます。
長く苦しい受験を戦い抜いて大きく成長した息子を褒めてあげたいです。
今は彼にとっては受験の合否が人生のすべてなんでしょうけれども
そんなのは長い人生の中のほんの些細なことなんですよね。
それがわかるのはきっともっと先。
合格いただいた学校に堂々と胸張って行って頑張ってもらいたいです。
いやいやいや、たいへんでした・・・。
いやいやいや、たいへんでした・・・。お疲れさまでした。
私もなんだか不安やら期待やら、いろんな気持ちが混じって
なかなか読み勧めなかったのですが、えびふらいさんの一文、一文を
私も噛みしめながらここまで拝読しました。
12歳の子には重い経験ですが、これが将来ティガー君の糧に
なるのでしょうね。とはいえ、受験がすべてではありません。
本当は受験の先にあるものが大事だとも思うので、どうぞ、ティガー君、
これからの長~い人生、自信を持って歩いて行って欲しいですね。
こんなたいへんなこと、やりとげたんですから!!
おめでとうございます♪
まだまだ続き、楽しみにしています。
☆Cocoさんへ
☆Cocoさんへ温かいコメントありがとうございます。
長く苦しい受験を戦い抜いて大きく成長した息子を褒めてあげたいです。
今は彼にとっては受験の合否が人生のすべてなんでしょうけれども
そんなのは長い人生の中のほんの些細なことなんですよね。
それがわかるのはきっともっと先。
合格いただいた学校に堂々と胸張って行って頑張ってもらいたいです。
お疲れさまでした。
私もなんだか不安やら期待やら、いろんな気持ちが混じって
なかなか読み勧めなかったのですが、えびふらいさんの一文、一文を
私も噛みしめながらここまで拝読しました。
12歳の子には重い経験ですが、これが将来ティガー君の糧に
なるのでしょうね。とはいえ、受験がすべてではありません。
本当は受験の先にあるものが大事だとも思うので、どうぞ、ティガー君、
これからの長~い人生、自信を持って歩いて行って欲しいですね。
こんなたいへんなこと、やりとげたんですから!!
おめでとうございます♪
まだまだ続き、楽しみにしています。